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内容説明
百万都市オルタスを脱出し、荒野に戻ったアイ。青い車であてどない旅を続けるアイに、ユリーから思いがけない言葉がかけられる。「学校に、行かないか」学校―それは、かつて人食い玩具が通っていたという場所。期待と不安の中、ゴーラ学園という生者の学校に転入したアイだが、待っていたのは不思議な力を持つ級友たちと、鉄線に囲まれた奇妙な場所だった。そしてアイはそこで、アリスという少年と出会う。アリス・カラー―アイと“同じ夢”を見る少年と。15年前の“あの夜”以来、人は生まれず死者は死なない。これは、神様が捨てた世界で紡がれる、世界を救う夢を見る少女の物語。
著者等紹介
入江君人[イリエキミヒト]
第二十一回ファンタジア大賞「神さまのいない日曜日」でデビュー。千葉在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
31
セリカが生まれたことによって拘束されたものの無事オルタスからの脱出に成功したアイ達。自分の未熟さを痛感した中でユリーから学校へ行く提案をされ、かつて父が通っていたゴーラ学園に転入することになったアイ。しかしそこは異能の持ち主達を隔離する施設でそこで世界を救う同じ夢を見るアリスという少年と出会う。しかしアリスから問われる“世界”の意味にアイは…。いきなり学園もの?しかも異能バトルに移行かw?と不安になったが、アリスがアイに問う「世界の救い方」はさすがの論点だった。“世界”とは何か。アイは生まれの過程から→2014/07/26
た〜
22
アイがいきなり学校に入ることになり、ところがそこはまともとは言いがたく・・・ ところで●●の中身が少々気になる2015/02/06
U
16
ゴーラ学園編。アリスがなんかこう、いいキャラしている。笑いどころにも柔軟なのに根本的なところは冷め切ってるみたいな、でもそれですべてを捨てたりはしないような。アイは、少しずつ少しずつ、世界を知っていくかんじ。この物語は最終的にどう決着するのだろう。どっか荒れ果てていて寂しくて閉じていて、でも不思議とあたたかい世界観が好きです。あとユリーさんが好きです。なんというか、入江さんは、すてき、というとなんか違うかもしれないけど、そういう人間的な大人を描くのが上手いなあと思いました。2014/12/11
リプトン
16
いきなり学園に入り新キャラの異能者がたくさん出てきてびっくりしましたが、アリスやディーを中心にアイが同世代の子たちと触れ合いながら自分の夢に対して悩み葛藤しながら自分の救いたい世界を見つけていく様子がよかったです。学園でのたくさん増えた新キャラたちとの掛け合いも楽しかったです。アリスやディーが加わり物語が今後どうなっていくか楽しみです。2013/07/30
ダクヲス。
12
読んでて「あ、これ自分好きだわ」と思うことが何度かあった。こういうファンタジーは結構好きかな。今巻では、アイが思っていたのとは違うが学校に入ることになり自分が「世界を救いたい」ということを再認識させられます。この巻で自分が楽しみにしていたディーとアリスが登場し、アイの考え方を変えていく場面は実に読み応えがあった。幕後でキリコとウッラがちょこっと出てきたのにはテンションが上がった。またこういう風に出てきてくれたらいいな。次巻は傷持ちを探しに行く感じですかね?新たに加わったディーとアリスと行く旅が楽しみです。2013/07/16