富士見ファンタジア文庫 火の国、風の国物語〈５〉王女勇躍

師走 トオル【著】

富士見書房（2008/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 397p／高さ 15cm
• 商品コード 9784829133538
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

もし、この争いを終結させることができるのなら、クラウディアさまのために死ねるというのならば。アレスの心は決まっていた。騎士の忠誠を誓った日から、この命を懸けることに躊躇はない…。王都を抜け出してきたクラウディアがアレスに語る争いを早急に終わらせるための策。それは彼女自身の命をも危険に晒すものだった。未熟で、世界との距離を知らなかった六年前のあの頃とは違う。焦燥感に囚われ、進むべき道を模索していた自分に、幼い王女は道を示してくれた。今度は、自分が王女の進むべき道を切り開く！「クラウディアさま。行きますよ…！」王女をその背に乗せ、アレスは再び前線に降り立った。

著者等紹介

師走トオル［シワストオル］
東京生まれ。在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりも]

解放軍と王国軍の戦を止める為に王女クラウディアはアレスと共に敵のいる砦に飛び込む…な話。アレスがクラウディアに忠誠を誓った経緯やフィリップとの確執など今回は物語を広げていくための布石と言った感じでした。フィリップの噛ませ犬感はハンパないんですが、彼が今後のアレスのライバルポジションになるっぽいですね。しかし子供の頃から大人相手に俺TUEEEしてたとかアレスはパンドラ無しでも十分化け物やなｗ　正直同じような展開が続いて飽きてきたので、そろそろ変化が欲しいですね。そこら辺を含め次巻に期待してます。

2015/06/02

[しぇん]

KindleUnlimitedで再読。半分過去編。これだけの事をしたのに忘れられているフィリップ。というかアレスが他の人の事を気にしな過ぎですか。王女のとんでもない策で内乱は落ち着くのかな

2023/04/14

[のれん]

当時のファンタジア文庫の雑誌連載がよく分かる過去短編を繋いだ話で現代で台頭したキャラと噛み合わせている。 フィリップという貴族主義キャラは今巻で完全な小物と化した。戦記物としてはこういうヤツが頭になって前線をかき回し、傑物による反乱を大きくさせてしまうのが王道パターン。 と思いきや、ヒロインというかダブル主人公ともいえるクラウディアの大活躍。王の責務を体現する作中一の強者です。ある意味今作で一番精神が現実離れしてるのはクラウディア。まぁそこにス－パーヒーローが組んだら無敵だよな。

2021/09/23

[ひのえ]

戦争を止めるため、クラウディア王女が動きだした。アレスとクラウディア王女の過去から始まり、今に至るまでの話もあり。しかしたとえアレスが十数歳の子供であろうと、平然とＴｕｅｅｅをするあたり、もはや流石である。

2015/05/25

[おやぶん]

今作は主人公アレスと王女の出会いや 幼き日の物語が中心に描かれています。 突然王女が国を飛び出して主人公アレスとともに 旅立っている理由はなにか？ 目的地に向けて進みつつ過去を振り返る。 政治力を持って将軍となったフィリップも登場し 現在につながる話が繰り広げられました。 副題の通りで今回は等じょクラウディアが大活躍。 主人公や風の戦乙女、反乱軍の総帥であるジェレイド よりも実は一番凄い人かもしれない。 続きが気になるところです。

2016/10/03