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内容説明
甘い香りとともに、今年もまたツェルニにその日がやってきた。「ばかばかしい」。愛の告白の代わりにお菓子を贈るバンアレン・デイ。その宣伝ポスターの前でフェリは呟き、無表情のままため息をつく。どうせアレは、ツェルニ中に漂うこの甘ったるい空気に気付くこともなく、いつも通りの日をぽややんと過ごしているに違いないのだ。「…ばかばかしい」。フェリはもう一度、呟いた。同じ頃、ニーナはディックと名乗る、不思議な雰囲気を漂わせた青年と出会う。その出会いが、後にもたらす真の意味を知らぬままに―。バンアレン・デイを巡る3つの物語のほか、自律型移動都市誕生の謎にまつわる因縁を描いた、中編書き下ろしを収録。
著者等紹介
雨木シュウスケ[アマギシュウスケ]
第15回ファンタジア長編小説大賞佳作「マテリアルナイト 少女は巨人と踊る」でデビュー。広島県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
9
ヒロインたちによる、レイフォン争奪戦?の短編集。実は時間軸が前後していて、かつ短編がヒロインたち主観で描かれているのでつなげて読むと、色々謎が解けるという凝った構成になっているのがおもしろい。合間合間で差し込まれるフェリ奮闘記は、もはやギャグですな(爆)その一方でディック先輩大暴れという、ニーナにとって超重要な話が盛り込まれているので、日常話しだと思ってのんびり読んではいられない。2009/01/29
YO-HEY@紅蓮ロデオ
6
…シャンテどうなった?なんだ、この巻だけでは消化不良だぞ。続くのか?11巻で解消されるのか?少し心が離れそうになっている今日この頃。でも続きは買います。消化不良じゃいやだしね。2010/04/16
いくら丼
5
あ、なるほど、サヴァリス様が好きで楽になれるのって、強敵に対してひたすら喜んで楽しんで興奮しているからかもしれない。ひたすら戦闘狂なので、余計な雑念なしにひたすら楽しんでいるのが良い。それにしても、バレンタインデーねえ……どんなに恋愛に疎そうでも認識くらいはしているものだ、という雰囲気に何とも言えない気分になった。私はほら、全くの偶然でたまたま新しい可愛い系のキュロット履いていったら、妙に周りがざわついていて、後になってバレンタインデーだったと気づいた、という前科が高校時代に……いやどうでも良いのですが。2022/07/02
こも 零細企業営業
5
ディックが出てきた。時系列的にはコッチが先じゃんか。2019/05/29
彬
5
再読。この短編集はもっと早くに出すべきだったんじゃ?と変わらず刊行のタイミングの悪さに呆れますが、読み返していくつか伏線を理解できたりできなかったり。ともあれ、これ、外伝読んでないと意味が全然分からないですよね?2009/12/23