- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
「た、たすけてぇ~!」鈴木は声にならない悲鳴を上げていた。目前には人血と涎が滴るドラゴンの牙が迫っている。なんでこんなことになってしまったのだろう。会社の上司に嫌われ左遷されてやってきた“新世界”。ファンタジー小説そのままのようなこの異界で、冒険への期待がなかった訳じゃあない。でも理想と現実は大違い。戦争で人は沢山死ぬし、ドラゴンに喰われそうになるしと、ろくでもないことばかりが起きる。エルフのメイドは可愛いけど、これで月給15万円じゃやってられないよ~。血の匂いに満ち、陰謀渦巻くファンタジー世界で、平凡なサラリーマン鈴木君は生き延びることが出来るか!?第11回ファンタジア長編小説大賞準入選!期待の新鋭による、サスペンスフルな腰抜けファンタジー登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fap
0
詰め込みすぎ。 鈴木さん、最期まで全く活躍しません。 主要キャラクタの数こそ少なく、すべての背景事情を描写されることもないけれど、 それをうかがい知ることができる片鱗をちらりと見せます。 でも詰め込みすぎです。 結局何も変わりませんでした的なエンディングはありがち。 もちっと盛り上がる場面があっても良かったんじゃないかと。 エルフ娘の扱いも、なんだかなぁ。2014/10/26
dogu
0
一般人の立場で異世界に行くとこうなる。今となっては『GATE』ような万能感に満ちた作品へのアンチテーゼともなっている。2022/02/15