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内容説明
「ヴァスキス4に来るがいい」ホログラムに映った男は俺に向かってそう言った。人形のように整った顔立ちに輝くような銀色の髪、形のいい紅い唇、そして妖しげに光る紫色の瞳…。うっとりするような美形だ。いや、勘違いしないでくれ。俺はべつにホモってわけじゃないぜ。それに気障な野郎は大嫌いだ。だが俺はヤツの瞳から目を離すことが出来なかった。それは物心ついた時から天涯孤独だった俺が唯一もつ暖かい記憶…母の面影をこいつは思いださせるからだ。説明の出来ない激しい衝動に駆られ、俺はヴァスキス4へ向かった…。絶好調!中村うさぎの新感覚スペースオペラ第二弾。