- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
誰も足を踏み入れぬ開かずの塔―かつてひとりの英雄に滅ぼされた魔道士の魂が、さまよっているという。人はそこを“斬首塔”と呼ぶ。塔に蠢く闇は、永劫に閉ざされるはずだった。だが、封印は解かれた。オ・ラプロ宰相ガジャ・ゴーランの野望のために。重く澱む空気の中を流れる呪文によって、地獄から蘇ったのは魔道士ヴァン・グフ。邪悪な美しさをその身にまとった彼こそ、誰ひとり制すことのかなわぬ血に飢えた悪魔であった。風雲急を告げるオ・ラプロの未来を、女子高生将軍のりえは救うことができるのであろうか。