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内容説明
朝霞万里絵―彼女は数々の“敵”と闘いつづける“ザンヤルマの剣士”矢神遼の従妹であり、彼とともに闘う数少ない協力者のひとりである。その万里絵に、英語演劇部からある依頼がきた。学園祭で上演する舞台で、主役をやってほしいというのだ。学園祭までは、あと10日しかないというのに。一方、そういった派手なイベントと縁の薄い遼は、近隣の学校で連続して起きた学園祭妨害事件に興味をいだいていた。―“イエマドの遺産”が絡んでいるような気がする。だけどこんどは彼女を巻き込んじゃいけない。あんなに芝居の稽古に熱中しているのに―遼は万里絵に黙って、調査をはじめる。だが事件は、その芝居との意外なつながりを見せはじめた…緊迫のサスペンス伝奇アクション、書き下ろし第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クイックラック
1
再読。学園祭で英語演劇部の劇の主役に抜擢されて万里絵。それも「ロミオとジュリエット」のロミオ役。おおロミオ、どうしてあなたはロミオなの、ってツッコミから明るく楽しいコミカルな話になりそうなんだけれど、今回イェマドの遺産を貰ったのは母親から精神的な虐待を受け続けて多重人格になった同級生。これで明るくなるはずもなく。でも初めてザンヤルマの剣を人を救うために使おうとする話で、過去自分も自殺しようとした時に救われたのと同じ言葉で救おうとしていて、めっちゃ泣いた。シリーズ中で多分1番好きな物語。2025/07/12
伊能
1
学園祭というのはある程度長い学園モノには漫画・ラノベではよくあるネタ。とはいえ動機が予想外だったな。自分ならこういう理由ならさぼって終わりだろうから。2018/07/04
ファーリア
1
学園祭で万里絵が英語劇の主役をすることに。それを気遣う遼と、ちょっとずつほっとけなくなってる氷澄が面白い。2015/07/21
gayuu_fujina
1
めちゃくちゃ久しぶりに読んだ。万里絵は万能キャラに見えて、決してそうではなく、やはりどこか不器用な自分に足掻いている辺りが、麻生キャラの深みだと思う。2010/04/03
gayuu_fujina
1
思えばコレが一番平和だったような。