富士見ファンタジア文庫<br> 装甲戦闘猟兵の哀歌

富士見ファンタジア文庫
装甲戦闘猟兵の哀歌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784829125885
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

1914年、欧州大戦勃発。中欧の小国、ケルンテンも、この狂気と無縁ではなく、オーストリア・ハンガリー帝国の侵入を受けてしまう。危機に瀕したケルンテンを救ったのは、ひとりの天才的な自動人形職人であった。彼が造り上げた全高5メートルの鋼鉄の騎士が、『戦車』の出現を凌駕する衝撃をもって、侵略軍を撃退したのだ。それから20年。鋼鉄の騎士は、装甲戦闘猟兵―イェーガーとよばれるようになり、軍の制式兵器として採用されていた。再びきな臭くなり始めた国際情勢に、人形遣い―イェーガー乗りたちは否応なく巻き込まれていくのであった…ネットゲーム「鋼鉄の虹」の舞台に展開される、血と硝煙のパンツァーメルヒェン。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

乾圭

1
1930年代、中欧のケルンテン公国、ディーはイェーガー部隊の落ちこぼれ。パイロットの夢をあきらめきれず、その上、イェーガーでも失敗ばかりの日々。しかし、上司であり先輩のヴァルターは、とある調査部隊に同行する相手にディーを選ぶ。その裏では、世界を揺るがしかねない事態が進行していた。 良作ジュブナイル。物語の残り香がとても心地よい。ただ、貴重な戦力なだけに、ラストで周囲はそうさせないだろうなあとも思った。けど、あくまでジュブナイルなのでそれでいいのでしょうね。2020/02/18

キャベ

1
大昔に読んで、それから何回読み直したかわからない本。 正統派ボーイミーツガール小説の金字塔の一つ。 一時期、文体を真似たりすらしていました。 でもまあ、そこまで感動する話でもないんですけどね。 文体・世界観・キャラクター・ストーリーが、すべて高いレベルでまとまった秀作と言ったところか。 ちなみに原作はかの遊演体のメールゲームだったりするが筆者はライアーソフトには行かなかったようだ。

たま

1
作者買い。史実とファンタジーが入り混じった世界観が面白かった。また主人公をはじめとする、キャラクターがそれぞれいい味を出していると思った。主人公が初めて飛行体験した際の心情だけは唐突に思えたが、本当に好きなものに直面した時、人は他の事なんて忘れるのかもしれない。ああいう結末だし、続編があっても蛇足なのかもしれないが、読了後、まだこの本を読んでいたいという気分になった。2014/04/05

やきなす

1
読み終わってある種のノスタルジーしか残らないw ボーイミーツガール、少年兵の冒険物語、成長物語。ジュヴナイルですなー。文章がうまいとは言えんし、構成が見事ってこともないけど、いくつかのシーンは残るだろうかな。「記憶と言うのはいつも、美しかった輪郭を残して焼きつくものだけれど、それを割り引いてさえなお、日々は不思議な安らぎと、限りない郷愁に満ちて、心の奥底に特別な地位を占め続けた」2012/08/11

みやしん

0
本棚より発掘。単なる懐古主義かもしれないが、この本は男の燃えるシチュエーションの宝庫。兄貴分との決着・挫折と再起・旧式機で立ち向かうワンオフ機とのロボットバトル・少年期の終わりと夢の結実等々。今世無敵ハーレムも悪くはないんだけど、今こそ現代の少年に読んでほしい、おじさんが薦める一冊。

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