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内容説明
北国の春は遅い。堅い花の蕾、芽吹いたばかりの草―。渡る風がやけに冷たく感じるのは気温のせいか、それとも去って行った男に対する淋しさからか…。「それにしても。いなくなって初めてその人の価値がわかるって言うけど本当だなぁ」今まで頼りきりだったイルダーナフに愛想をつかされ、カイルロッドは今、自分の力で歩かねばならなかった。だが、天はカイルロッドに感傷に浸る暇を与えない。フェルハーン大神殿の、あるいはムルトの刺客が、またしてもカイルロッドの身に迫る。その中で、彼は自分自身に関わる新たな謎に直面した。風雲急を告げる、シリーズ第5弾。カイルロッドよ、勇気を奮って立ち向かえ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てんぱい
3
ホー・シェンはいいヤツだな。今後も登場してほしい人物のひとり。そしてようやく目的のタジェナ山脈へ到達。2013/03/19
treefolk
2
未曽有の読み方はこの本で覚えました。カイルロッドの生い立ちに関する伏線が一気に出てきて、大神殿もようやく出てきて、物語が一気に動き始めた。さて、次巻のためにティッシュを用意しないと2011/06/13
洪七公
1
既読本1995/08/14
イコニカ
1
20年ぶり再読。イルダーナフと分かれて、小噺の巻。2020/04/20
かぼす
1
神殿の謎が増えていき、それまで少し鬱屈していた気持ちに世界を紐解く冒険譚を見るわくわくした気持ちが芽生える。エル・トパックの神殿での様子などイルダーナフとカイルロッドが別れたことで見えてこなかった視点での世界がみえる回。今回の村では苦しめているのは罪悪感を覚えている加害者という大事なところが見えた。2019/10/03