富士見ファンタジア文庫 くたばれ戦車商隊

上原 尚子【著】

富士見書房（1989/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 203p／高さ 15X11cm
• 商品コード 9784829123300
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

月は戦場だった。地球からの独立を勝ち取りための戦いは敵を倒すことによって賞金を手にする者たちを生み出すに至った。―彼らは『商隊』と呼ばれた。チーム２３５５のメンバーユカヤが一つのミッションを終了させ自宅に戻って来るとある依頼が待ち受けていた。内容は連合軍の次期主力兵器リトルマレイの破壊。ユカヤは引き受けた。破格の賞金が保証された依頼ではあったが、それだけが理由ではなかった。過去に自分のミスから友人をリトルマレイに殺されたのだ。それ以来、彼はリトルマレイに対し復讐心にも似た感情を持ち続けていた。けれども、リトルマレイはあまりにも巨大で強力な化物のような戦車である。さらには裏切り行為が彼を窮地に追いつめる。はたして、ユカヤはリトルマレイを倒すことができるのか？新鋭、上原尚子が送るＳＦアクションの快作、ここに登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[せざき]

月面での戦争もの。おそらくは一番盛り上がるべきリトルマレイとの戦いがいまいち盛り上がらず、個々のドラマもちょっと薄いかとも思うが、ページ数の割に綺麗にまとまっていたと思う。愛や友情、勝利など入っていて欲しかった要素も全部はいっていた。名作とはいかないまでもいい作品だと思う。サイドストーリーがあるらしいので、そちらも読んでみたい。

2013/05/07