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内容説明
人型兵器ACを駆る特務部隊の女兵士、コードネーム「スパロー」は、戦略目標「タワー」に向けて暗黒の地下道を進んでいた。疾駆する愛機の後方で、敵機を食い止めるべく奮戦する隊長機から、死を賭した最期の指令が飛ぶ。「進め!スパロー!」彼女はその命令を胸に、ACを失いながらも「タワー」を擁する要塞都市への潜入に成功し、作戦の続行を決意する。タワー勤務の技術者の家庭に入り込み、新型ACの試作機を狙い―スパローは孤独な任務を続けながら、かりそめの家族と共に暮らす。奇妙な二重生活を送るうちに、彼女の胸の奥に任務への疑問が育っていく…。ロボットアクションゲームの傑作シリーズ『アーマード・コア』。そのハードな魅力に加え、ACパイロットの孤独と希望を描くノベライズ、ここに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
10
PS3時代のアマード・コアアニメ化計画に乗ったノベライズ。 ロボットシステム性がウリだと思われがちだが、ポストアポカリプスな世界観と厨二的な台詞やキャラ性もこのシリーズのウリだ。 今作はさらに一歩踏み込み、国家間を舞台にした戦士をテーマにしている。 煮詰めれば作品を奥深くできるが、同時に世界観を狭くしてしまう可能性があった。 今作自体はキチンとした作品ではあるが、他のロボット作品に似ていることは否めない。 ある意味でアニメ化計画頓挫は幸運だったかもしれない。メディアを超えても名作である保証はないのだから。2020/05/01
アーサー・エリス
1
かつてレイヴンたちを一喜一憂させ、結局"なかったことに"なった「ACアニメ化」の夢の跡。コミックのTCBとは設定を共有しているものの、キャラクターに接点はない。これまでのACとは全く毛色の違うヒューマンドラマ主体の作風であり、ACでありながらACという兵器にあまり焦点が当たっていないのが特徴。この時点で歴戦のレイヴン的には納得いかない部分もあると思うが、ACの小説として見なければ結構よくまとまっている佳作レベルの出来ではあると思う。少なくとも氷樹一世の無駄遣いだったTCBなんかより、100倍いい。
畝傍
0
時期で言うと3系。(NXの頃らしい)アニメ化のノゾミガタタレターであり、ややウェットに過ぎる感はあるが悪くはない。2019/06/10