富士見ファンタジア文庫 ＢＬＡＣＫ ＢＬＯＯＤ ＢＲＯＴＨＥＲＳ〈５〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ 風雲急告

あざの 耕平【著】

富士見書房（2006/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 312p／高さ 15cm
• 商品コード 9784829117958
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

…いい奴、なのに。夕暮れ時の繁華街に佇む、人の血に手を染めた吸血鬼。その姿を見つめて、ミミコは思う。彼は同胞をかばっただけ。―なのに、なぜこんなことに？存在しないはずの“第１１地区”の噂。そして実存した“九龍王の遺灰”。二つの要素が『カンパニー』と協定血族の関係に影を落とす中、吸血鬼の存在が公になる事件が発生した―。人間と吸血鬼の共存は、理想でしかないのか？それとも『九龍の血統』の陰謀なのか？不穏な風が吹く特区で、誰もが自分の道を探し迷走する。そして、調停員・葛城ミミコにも選択の時が迫っていた…。望月兄弟の特区上陸から１年。運命の孵化が始まる新感覚吸血鬼ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりも]

風雲急を告げるとは正にこのことか。今回はミミコの成長をみせる回。一人前の調停員として吸血鬼と人間の仲を取り持つミミコ。旧友と酒を交わすジローとそれぞれが特区での日々を送っていた中隠されていた特区の歪みせいで雲行きは一気に不穏な方へ。九龍王の灰の在り処も特定された事でこれから大きな戦いが起きそうな予感がしますね。崩れてしまった日常を取り戻すことはできるのか。これから先の展開が非常に楽しみ。

2014/09/11

[紅羽]

途中で読書が止まっていたシリーズを引っ張り出してみました。やっぱり彼らがどんな歩みを選び、完結となったのか気になるので少しずつ読んでいこうと思います。前巻より一年の歳月が過ぎて、少しずつ周りが変化していき動き始めたようです。ミミコの意識の変化というか成長が目覚ましいですね。しかし調停員をクビになって、これからどうなるんですかね。抱えた扶養者たちもどうするのでしょう…。

2013/06/29

[じお]

★★★★★　再読。ジロー達が特区に来てから１年、すっかり三人での生活が日常になっていたミミコは何かお祝いでもしようかと、そう考えていた、しかし一人の少女の来訪と、ある血族の行動が全てを変えてしまう、起こるべくして起こった特区の危機にミミコが取る行動とその結果とは、サブタイがしっくり来る第５巻。面白いです、今巻はタメというか、これからに向けての助走のターン。冒頭のハチャメチャな日常は楽しく、これが永遠に続いてればとも思ってしまう。トップ会議含めオジサンたちの話が多め、→

2025/06/20

[晦夢]

ジローたちが特区を訪れ早一年、大きく話が動く。明るみに出る吸血鬼、カンパニーと協定血族との関係悪化、そしてミミコが岐路に立たされる。大人たち、おっさんたちが活躍するあざのさんらしい格好良さ。この後の展開が非常に気になる。

2013/12/16

[みどり]

話は一気に進む。というか、時間が？ここからは遅々として進まない気がする。倍以上の冊数が残っているのだ。でも１日２冊は読めるかもしれない、ミミコ頑張れ！

2017/04/17