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内容説明
太陽と風が彼女の頬を照らす―。柔らかい顔をした少女はサクラの花びらの下をくるくると踊るように、坂を登る。少女の名はナミ。彼女はその坂を登りきったところで、ある少年と、偶然の出会いを迎える…。龍太郎という少年と。魔法遣いという素質を持ちながら、将来に不安を感じる少女。ある過去の傷を背負いながら横浜からやってきた少年。二人の出会いは、二人の心にある季節の始まりを告げる―。恋と青春という季節のはじまりを。長崎―坂の多いその街で、ナミ、そして仲間の高校生たちは自らの道を歩き始める。ゆっくりと、前を向いて。これは、どこにでもいるそんな彼らたちのとても真剣な恋と生を描いた物語。