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内容説明
硝煙の臭いが森中に立ちこめる。煙るような雨が静かに血を洗い流していく。「この馬鹿野郎が!」少年に近づく、大柄な男が突如叫ぶ。「緊張感が保てないなら、戦場にたつな」地鳴りのような怒号が、少年を貫いた。だが、少年―紅は思った。自らの師である黒部がいたからこそ背中をあずけたのだと。だからこそ戦場に立てるのだと。EME―怪異を闇から闇へと葬る秘密組織。そのエージェント・紅や黒部に今回与えられたミッションは、謎の生物が跋扈する島での掃討作戦だった。しかし、その裏では人知を越えた陰謀が蠢いていた。エージェントたちは、命をもってその陰謀に立ち向かう。怒涛のハイ・エッジ・アクション“過去編”第二弾。