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内容説明
少女は待ち焦がれていた。閉ざされた視界の向こう側に祈りの歌を捧げながら。戦乱が続く混沌の大地で、盲目の聖女ノヴィアは、ただ一心に願い続ける。亡き母が全てを託した男―自分の目を開かせてくれるかもしれない、最後の希望が訪れることを。だが、そんな少女の前に現れたのは、シャベルを担ぐ一人の墓掘り人だった!「貴方様のお名前を…お聞かせ下さい」「黒印騎士団ジーク・ヴァールハイト」無垢な魂と孤独な騎士が出会う時、二人の運命は激しく動き始める!書き下ろしを含む初の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いおむ
17
聖戦魔軍篇の前日譚となる連作短編集でしたが、なかなか面白かったです!シリーズ物の醍醐味であるエピソードの補完や伏線などもあり楽しい一冊でした。2024/09/13
キーツ(Nob Arakawa)
9
つひに最後に残された冲方作品の未読聖地に着手。短編連作の体を取ったジークとノヴィアの出会いの物語。アリスのエピソードも。このシリーズを読破してしまうとマジで未読長編がなくなってしまうのでそれは大切に噛みしめる様に読みすすめる我輩なのであった。2016/08/15
なしかれー
6
シリーズの短編集。0ってなってるから最初の巻だと思っていたのだけど、どうやらゲームのノベライズである長編が先にあるらしい。ムムム…。長編は完結していて、そこへ向かうシリーズってことでいいのかな。出会いから描かれているのでまだまだプロローグといった感じだけれど、入り込みやすい世界観。見た目が酷い料理を平然と食べる場面が印象的。続けて01へ。2013/06/02
ちゃか
4
ノヴィアとジークの出会いの話。「特にあのブランカという馬鹿が傑作だ」とジークが言うシーンが何となく気に入っています。ノヴィアが少しずつ、ジークに近づいて行っているのが、いいなぁ、と思いましたが。2014/02/14
ぶらっどおれんじ
4
まさに0と言える一冊。ノヴィアとジークの関係が初々しくてぎこちなくて、なんだか新鮮でした。盲目のノヴィアの心情を、周囲の状況や戦況に乗せてうまく書ききっている。さすが神・冲方!あとがきにあるように決戦・前夜を読んだあとに1話に戻るともっと物語の深みを感じることができる。再読する度に深みを増していくのはやはり冲方作品だなあと思いました。2012/11/04