内容説明
激烈な土方勝三弾劾の一書を残し、新選組総長・山南敬助が壬生から姿を消したのは慶応元年2月下旬のことだった。近藤勇の次席である山南が脱走・断罪されたとあっては新選組の威名は地に落ちる。局中は騒然となった―。一方お多加にかくまわれていた桂小五郎は何とか京を脱出しようと謀るが…。動乱の幕末、洛中を舞台に討幕派と新選組の正義を賭けた壮絶な闘い、そして新選組の知られざる内部抗争をあますところなく描いた時代長篇。
激烈な土方勝三弾劾の一書を残し、新選組総長・山南敬助が壬生から姿を消したのは慶応元年2月下旬のことだった。近藤勇の次席である山南が脱走・断罪されたとあっては新選組の威名は地に落ちる。局中は騒然となった―。一方お多加にかくまわれていた桂小五郎は何とか京を脱出しようと謀るが…。動乱の幕末、洛中を舞台に討幕派と新選組の正義を賭けた壮絶な闘い、そして新選組の知られざる内部抗争をあますところなく描いた時代長篇。