内容説明
雑誌の編集者・誠之助は仕事で大坂城に来ていた。長い間、あこがれを抱き続けた淀君の取材のためである。石垣にもたれ、豊かな黒髪の下に絶望と瞋恚に瞳をひからせた妖しく白い顔の淀君が火に逐われる姿を夢想している時、突然石がぐらりと動き、誠之助はいつか、慶長19年にタイムスリップして…。豊富な資料に基づき、大坂冬・夏の陣に揺れ動く淀君と淀君に魅惑されている家臣達の有様を描いた面白・傑作時代読み物!
雑誌の編集者・誠之助は仕事で大坂城に来ていた。長い間、あこがれを抱き続けた淀君の取材のためである。石垣にもたれ、豊かな黒髪の下に絶望と瞋恚に瞳をひからせた妖しく白い顔の淀君が火に逐われる姿を夢想している時、突然石がぐらりと動き、誠之助はいつか、慶長19年にタイムスリップして…。豊富な資料に基づき、大坂冬・夏の陣に揺れ動く淀君と淀君に魅惑されている家臣達の有様を描いた面白・傑作時代読み物!