内容説明
「何れの方か存じねど、主命なれば是非もなし、お恨みあるなよ」というなり修蔵は暗闇に座っている女二人を斬った。己れの妻と娘とも知らずに…。主君の安高は残虐な笑いを浮かべ修蔵に褒美をとらせた。信州矢崎の小大名・堀氏に仕えた飯倉家は切腹、殉死で家禄を守り、男色、性器切断、娘の妾奉公などあらゆる屈辱や嗜虐に耐え続けたのである。武士道社会におけるマゾとサドを内包した主君と家来の主従関係をえぐり出した傑作作品集!表題作他5篇を収録。「戦国残酷物語」に続く残酷シリーズ第2弾!
感想・レビュー
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bookcustomer
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当原作が映画にもなっており、オリンピックの柔道で井上康生が金メダルの受賞式で母の遺影を頭上に掲げてたが、当時が20歳頃と思うが、読んでいる本が新渡戸稲造の武士道と話す報道もありましたが、江戸時代末期が武士が一等、地位が上ですが商家に刀剣を売ったり、家紋を売ったりと思うが、またその映画に若い頃の三田佳子が出演してましたが、代々その主君に仕えるそれの従者の身分でその家系で、その主君の家系の知恵遅れの末裔の男子にそれに仕える従者の家系の末裔の男子の恋人が犯されますが、その従者の家系の末裔が恋人に我慢してくれと
baru2ini
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いずれも人間味が滲み出る作品ばかり。その中でも、表題作の「被虐の系譜」では、日本の封建制における精神的構図の洞察が秀逸!2024/03/14
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