感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
4
郡山籠城戦から井上一族殲滅まで。3巻は郡山籠城に尼子攻めということもあり他の巻に比べると元就がよく登場する。他家でいうと吉川家がメインで、吉川興経と叔父のお家騒動だったり、元就の妻の死だったり。亡き妻の肖像画を5枚書かせて子供たちに配ったりと愛妻ぷりが伺えて良いですね。元就ものを読んでいていつも思うのだが、井上一族の傲慢さはともかく勢力のデカさが全く見えてこない。戦というか謀略に強い元就がこの癌を除去できなかったのだから相当なもんだったんだろうがいまいち伝わってこないなあ。2016/03/02
May
2
記録のため登録。すごいぞ元就!と強く思ったように記憶します。1984/02/03
東森久利斗
1
同病相憐れむ、閉鎖的な村社会と同族嫌悪、謀略蔓延る泥仕合、棚から牡丹餅、瓢箪から駒、千載一遇の機会で大博打、一代で中国山陰8ヶ国を制覇してしまった元就の偉業の真相とは? 東日本のダイナミックで華やかな戦国絵巻とは様相を異にする、いかにも中国山陰地方に相応しいスター不在のマイナーリーグ的な戦国絵日記。2018/08/26
ホームズ
1
1996年8月28日再読
よっ!
0
吉田郡山城の戦いの尼子軍退却から井上一族の誅殺まで。第一次月山富田城の戦いでは大内家の傘下で、易では凶と出ているのに仕方なしに命令に従わされる元就の苦悩が描かれている。吉川興経はさんざん敵対していたので、幽閉に至るまではわかりやすいが、井上一族は急に出てくるので、それまでの活躍が書かれていないためもう少し前半で出てきて欲しかった。★★★★★2016/07/07