内容説明
そのホテルには、昼まには見えないもうひとつのまどがあった。ま夜なかの12時になると、だれも知らないもうひとつの世界が動きはじめるのだ。「選ばれた」ってどういうこと?―フリスたちの活やくがはじまります。『弟を地に埋めて』の作者・スウィンデルズがおくる、スリルにみちた物語。1990年、子どもたちの投票で選ぶチルドレンズブック賞受賞。小学校中学年から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩歌
11
夢の中で囁く声は何者だろう。落日とともに活動出来ない、弱々しい吸血鬼にとどめをささせる意図とは。吸血鬼の自殺の可能性を思い、切なくなった。やんちゃな男の子、仲よしとのやりとり、ほろ苦い記憶を引き出される。深夜の浴室、石造りの冷たい床で過ごすなんて白人はよくあれで体壊さないなといつも不思議。白鯨からジョン・シルバーの流れ、授業の掛け合いや騒がしさが偲ばれ、楽しそう。小四でこの本読んでたら絶対「興奮」「杭」の字を書けるようになってたね。車窓から見えるケシの花畑には笑った。2015/01/22
moe
4
学校の旅行で泊まったホテルには、夜中だけ現れる13号室が存在した。やがてそこには恐ろしい吸血鬼がいることがわかる。主人公と友だちや先生とのやり取りが生き生きしていて楽しいです。怪物をやっつけに行く子どもたちの気持ちがとてもよく描かれていて共感できます。2010/07/11
ぱに
1
小学生の頃に読んでとても大好きで大人になってからもずっと忘れることのなかった本です。久しぶりに読みたくなり手に取りました。小学生の頃ワクワクしながら読んだ気持ちを思い出しました。楽しいけれど少し怖くて、友達と協力して困難を乗り越える。そこには子どもの頃憧れた世界が変わらずあってとても楽しい気持ちで読み終わりました。夢があって冒険があって、最後には暖かい気持ちにさせてくれる。とても素敵な物語です。大人も子どもの頃の気持ちをきっと思い出すことができると思うのでオススメです2022/09/14
れたこ
1
こわい!おもしろい!やっぱりこわい。こけおどしでなく、妖怪が実在するとこが物語全体地に足をつかせている感じ。ハラハラしたー…怯えながらも、正義感と友情を携えて、13号室の住人に立ち向かう4人の子どもたちのお話。
wattey
0
不思議な味わい2024/08/02