迷宮都市

迷宮都市

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784828840185
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

迷宮都市はガルシア=マルケス、イタロ・カルヴィーノといったマジック・レアリズムの作家達の衣鉢を継ぐ新進作家による幻想短篇集である。ある閉ざされた都市の綺譚を描いた表題作「迷宮都市」、ゲームの規則に支配された奇妙な街の物語「Du」、孤独な女性が垣間見た白日夢の世界「失われた結婚式」、都市のアンダーグランド・ゾーンの魅力をさぐる「ストリップ・ショー」、謎めいた流刑地の歴史を考察する「ロベルト・デ・カステランの日記」他、全23篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

56
SFっぽい硬質さを湛えた幻想短編集。「Du」はメタ的チェス小説ですね。「イルカ」はどうしても『銀河ヒッチハイクガイド』を連想してしまう。「ナディアの恋文」は一種、変わったストーカー&他者の人生の蒐集家物語、「大臣の家族」はエイリアン系なのでちょっと、首筋がゾワゾワしてしまう。そして「SEIの本」のSEIってそういう意味かい!?それにしても福武書店って最近、復刊された作品もある結構、マニアックな本を出版していますよね。ぼちぼち、コンプリートしてみようかな・・・。2016/12/18

さたん・さたーん・さーたん

2
幻想短編集だが、一つ一つの作品はタイトル通りそれぞれ巨大な迷宮への案内口のよう。「街」や「現象」をテーマにした小話はつかみどころがなく全く迷ってしまうが、はっきりとした登場人物がいる話については、奇妙な出来ごと・印象的な風景の匂いが焼きついて忘れられなくなる。神話的、人間的、幻想的、心理的複雑の緩急にのめり込んで気がつくと、迷宮に囚われている自分がいる。2016/10/28

wm_09

1
「DU」「「本」」「迷宮都市」あたりは魅力的なイメージを見せてくれる。個人的に好きなのは、「あるまじきものたち」「イルカ」だろうか。「イルカ」が好みなのは自分のミステリ好きとしての性格が抜けないからか。(清)2009/12/10

すけきよ

1
残念ながら趣味でなかった。ネタ的には、いつもどおりの異色・奇想系なんだけど、ひじょうに硬質で、なんか肉と感情をそぎ落として、理屈だけになっているような感じ。夜のガラスでできた夢のよう、なんて中二病的な超恥ずかしい表現が頭に浮かんでしまった(笑)個人的には、もっと猥雑で、フィジカルな方が好きだなぁ。ただ、そんな中でも、閉ざされた中で無限に増築、変貌を続ける都市を描いた「迷宮都市」は素晴らしい。2009/01/30

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