内容説明
「歴史」という大絵巻の中で、ひときわ鮮やかに輝く飛鳥時代。その飛鳥で、愛する者を守るために闘い、ついには自ら皇位を継ぐに至った一人の女性の生涯を描く―飛鳥のドラマがいまに蘇る本格歴史小説。
感想・レビュー
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nagi☆
2
この頃の時代小説が好き。陰謀や欲望、嫉妬に愛情、それが親兄弟入り乱れて、そこにすごく人間らしさを感じるから。今回の主人公は持統天皇。今まで読んだ小説から感じた印象は女傑であり、我が子を守るためには甥を殺すことも厭わない我が強い毒母。でも、自分の立場を理解し、運命を受け入れ、必死で自分の愛する人たちを護った女性として描かれていた。歴史上の人物は、著者の視点によってどうとでも描かれるわけだが、真実はこの小説のようであったのだと信じたくなった。2017/10/07
