感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIRACLE
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明治・大正・昭和の各時代に発禁処分になった名著、雑著から百数十冊の内容を紹介・解説した本。初刊は1965年で桃源社から出ている。日本政府による発売禁止の対象は政と性が中心だった。とくに後者はいま振り返ると、隔世の感がある。取り締まる側、規制のすり抜けを試みる側、双方の情熱に頭が下げる。一方、政については左翼系の文芸作品が標的となった。とくに小林多喜二への徹底的な弾圧は読んでいて、背筋が凍った(本書のこの項は必読)。また性豪作家・清水正二郎「ちょっと愛して」の意外な結末には「あっ」と叫んだ。2012/06/09
冬至楼均
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日本の筆禍史。いま読むとなんて事もないのでしょうけど。2010/04/23