感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九鳥
19
百けん先生の故郷に関するアンソロジー。郷土を愛しつつ、お得意の妙な理屈によりほとんど帰郷しなかったため、幼時から青年期の思い出が中心。今の岡山とも当時の岡山とも違う、著者の心の中にのみ存在した岡山は、遠く懐かしくてお腹の底がこそばゆいような薄暗さの魅力がある。親類の一族の衰亡を語る「山屋敷の消滅」と幼友達の短い一生を綴った「六高土手」が名状しがたい味わいを残した。2009/09/29
pen
9
百閒の名前は、うちの近所の百間川からとったそうです。同郷の者として、馴染み深い地名・駅名、土手の風景、大手饅頭など、ちょっと嬉しくなりながら読みました。「岡山の春には、とろける様な趣がある」時代は変わってもそれだけは、同感です。2010/04/12
shiaruvy
0
★コメントあとから [1991.07.15 初版]
澤水月
0
940220