内容説明
モロッコ行きの船にしのびこみ、アフリカに渡った少年ミシェル。原始の姿をとどめた大密林には、敵意あふれる先住民や危険な猛獣が待ちかまえていた。―フランスを代表する児童文学作家ギヨが、鋭い文明批判をこめて描いた傑作冒険小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイト
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あらすじにあった文明批判という感じはあまりしませんでしたし、森(ジャングル)が持つやさしさと厳しさ、そこに暮らすということ、といった事柄がていねいにえがかれていて、興味深く読めました。森の描写も、感じられてくるようです。ただ、旅立ちから船での生活にページが割かれすぎていたのと、主人公が森林と仕事のふたつを通じて一人前になっていくのを楽しみにしていたのに全体的に大人の描写が多めなので、子ども向け作品としてはいまいち読み足りないなあ、と。そのあたりが「かわった冒険」であるゆえんなのかもしれませんが(苦笑)。2016/05/29
紅都
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叔父の蔵書から。フランスの少年ミシェルは、密航してアフリカの象牙海岸へゆく。出会う人、森の美しさと厳しさーーアフリカへの、深い緑の材木林の夢がふくらむ!決してきれいなお話ではなくて、荒っぽく、むしろごつごつとしたお話だけど、教訓と憧れに満ちた物語。2011/11/18
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