福武文庫<br> スティーヴンソン怪奇短篇集

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福武文庫
スティーヴンソン怪奇短篇集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 228p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784828830810
  • NDC分類 933

内容説明

ヘンリー・ジェームズが「13ページで書かれた傑作」と激賞した「ねじけジャネット」、サマセット・モームが「世界短篇小説百選」の一つにとりあげた「マーカイム」、解剖用死体の盗掘と売買を扱った「死骸盗人」など、鬼気迫る7篇を収録。眠れぬ夜の一服の清涼剤として、ぜひお試しください。ただし、のみすぎにご注意!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

51
何が驚いたって前々から読みたかった名作「ねじけジャケット」が「ねじけジャネット」だったことだ。ねじけているのはジャケットじゃなくてジャネット!てっきり古着の祟りか何かだと思っていました。怖かったです「ねじけジャネット」。2015/10/26

本木英朗

15
『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』を著わした文豪、ロバート・ルイス・スティーブンスンの短編の中から、特に怪奇・幻想味の強い7つの作品が厳選された本です。ざっと1話ずつ感想を述べていきましょう。 「死骸盗人」 解剖用死体の盗掘と売買にまつわる、奇怪な物語。死者を冒涜することこの上ない犯罪行為の顛末が淡々とした口調で語られて行き、そして最後に突然、超自然的恐怖出現してこの短い作品は終わります。読み終えた後に言い知れぬ不安を残すこのラストはまさに怪談の真骨頂。

本木英朗

14
英国の怪奇小説家のひとりである、R・L・ステーヴンソンの短篇集のひとつである。俺は2001年10月に一度、読んでいた。ヘンリー・ジェームズが「13ページで書かれた傑作」と激賞した「ねじれジャネット」、サマセット・モームが「世界短編小説百選」の一つにとり上げた「マーカイム」、解剖用の死体の盗掘と売買を扱った「死骸盗人」など7編を収録。しかし「びんの小鬼」「宿なし女」辺りは、ちょっと今の俺では分からなかったなあ。やっぱり「ねじれジャネット」と「マーカイム」が、超怖かったです、ハイ。(→)2025/02/23

あなた

14
スティーヴンソンってジキルみたいな怪奇心理ものよりも即物的な怪奇が得意なんだとよくわかる。だってさ、「ねじけジャネット」なんてジャネトがゾンビのようにからだを「ねじけ」ながら牧師に迫ってくるんだよ。悪魔がかぶっていた人間の皮をぶらさげたりもしているしさ。それにしてもスティーヴンソンってさ、自分でそういう話書いてて怖くなって奥さんに手をつないでもらっていたっていうんだから、今度からチキン・スティーヴンソンって呼ぶことにしよう2009/07/24

ハチアカデミー

12
C+ 悪魔にとりつかれた女を描く「ねじけジャネット」が怖い。「マーカイム」も怖い。スティーブンソンの描く悪魔とは、人間の内に存在するものである。善良そうにみえる人間がふとした瞬間に悪意を露わにする。その一瞬を描く一行に恐ろしさが込められている。宗教的価値観が根底にありはするが、一瞬にして人間が変わる怖さは普遍的なもの。己の中の狂気を突きつけられるのが一番の恐怖であり、「マーカイム」や「ジキル博士とハイド氏」はそれを描けているからこそ傑作たりえているのだろう。その恐怖が二元論に収斂されているのは残念だが。2012/08/21

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