内容説明
暗黒の権威に屈せず、生命がけで自由な魂の飛翔を夢見た人々を優しい眼で追った「メノッキオ」ほか、愛する者との別れをめぐる佳作6篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
4
「男友達」が読みたかったのだけど、一作目からじんわり来てしまう。目当ての方は、追悼とも恋文とも言い感動したと他で書かれていた通り、編集者の頃の色川武大のゆかしさと著者の心残りの念にしみじみと打たれる。「メノッキオ」は、カルロ・キンズブルグの『チーズとうじ虫』で異端審問をうける粉挽屋の名前で、その宗教観を絡め、人間の魂の自由についてイメージを広げる。「「マダム・サド」の夜」もいい。男女間のままならなさも、時を経ることでやっと余裕を持って考えられるようになるような、心もようにも気品を感じさせる短編がいい。2011/10/19
imaco
0
老年期に入った女性の、腹の据わった艶っぽさを感じた。2009/11/09
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