内容説明
私たちの未来は、今どういう選択をするかに委ねられている。切迫した「高齢化の波」による変質がもたらす経済的課題は、既に日常の会話の端々にその姿を露呈させている。ニュースでは、医療保険と公的年金による財政破綻の警告が流れ、政治家は、政府予算に占める高齢者向け給付のシェアの高まりを言及する。世論調査では、若年成人層を含むほとんどの国民が、将来に悲観的な見通しを抱いている。―本書は、日本が抱える重大な課題に対しての核心をつく議論と提言の書である。
目次
序章 私たちの国は老いる前に成熟できるか
第1章 フロリダ化する米国
第2章 避けられない人口動態変化
第3章 果たされぬ約束
第4章 避けられぬ結論
第5章 米国の貯蓄ギャップ
第6章 世界最大の貯蓄国から世界最大の消費国へ
第7章 米国の拒否症候群
第8章 生産性の向上を目指して
第9章 来たるべき七つの転換
第10章 貯蓄と投資への方向転換
第11章 「どの未来か」