感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
7
「100人が感動した100冊の絵本」(別冊太陽)から未読のものをピックアップ。舞台はポリネシアの小さな島。原初の匂いのする絵とテキスト。文字のない島。それでも、先祖から伝わる手紙を祈りで読み解き、島の人々に「ロンゴ・ロンゴ」を伝えた長老たち。決まりを守れば、平和な暮らしは維持されるはずだった。思いもかけない侵略が島を襲い、破壊していった。それ以降のシイエとコイルの地道な復興への努力は胆力あるものだった。小さくて、大きな物語でした。2022/05/20
のん@絵本童話専門
2
『別冊太陽100人が感動した100冊の絵本』掲載本。ポリネシアの東の小さな島の物語。ロンゴロンゴの教えを守り、平和に暮らしていた島の暮らしは、黒い<野ばんな人>たち、白い<野ばんな人>たちが来て一変。先住民の暮らしを根こそぎ奪い取る侵略者たち。どことは書かれていないが、歴史の中で本当に起こってきたであろう事実。色鮮やかでポリネシアらしい異国感のある絵。リアリティのない残虐行為の絵は逆にとても悲しい。2021/07/13
-
- 和書
- 現代ポルトガル文法