内容説明
カテイはおつかいにでかけました。「やきたてのほかほかのパンをかってきてね。」と、お母さんにたのまれたのです。パン屋にいたのは、ケーキをかいにきたおばさんがひとりだけでした。カティは、よかった、とおもいました。ところがそのおばさんは、くるみのケーキがおいしそうね、でもクロワッサン6個にしようかしら、やきたてのクッキーもいいわね、それともいっそのこと、みんなすこしずつかおうかしら…、となかなかけっしんがつきません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
23
タイトルと装画に惹かれて読みました。女の子が迷い込んだ”わすれられた庭”。不思議でシュールな世界。期待以上に良かった。2016/02/03
遠い日
18
フックスフーバーの絵を求めてでしたが、お話もとってもよかった。絵本の体裁ですが、読み物として、いい味わい。不思議な世界と不思議な時間の流れにぐいと掴まれ、わたしも異空間へと旅立った。鮮やかな青、奇妙な登場人物たち。時の世界の揺らぎを感じる物語。2016/02/29
花林糖
15
(図書館本)読友さんの感想から。もの凄く好み!不思議で幻想的でシュールな世界。忘れられた物たちの庭。2016/02/08
寧々子
11
後からやってくるおばさん達に割りこまれ、なかなかパンを買えなかったカティは、帰り道に気になっていた塀に青い扉が出現したおかげで、塀の向う側にいくことができました。 そこは忘れられた庭。 不思議で魅力的な世界が広がる庭へと、カティは迷い込んでいきます。 色々な失くしたものがなる木はどれも色鮮やかで、風船の木がいちばんのお気に入り♡ 私が失くした傘もこの庭の空に浮かんでいるのでしょうか? ちょっとユーモラスな生き物も存在する忘れられた庭にすっかり魅了されてしまいました♪2016/06/16
がんつん
2
いつ頃だったか、気づいたら家にあった絵本。宝石のように鮮やかな色使いだから、宝物のようにおっかなびっくり開いたもんです。 呪文を唱えたら、ドアが現れる。そしたら、だれも覚えていない、魔法の庭にはいっていける。誰も覚えていない、忘れられたものたちの庭に。そういえば、私の絵本はどこにいってしまったんでしょう。