内容説明
秘密のヴェールに閉ざされた大海の孤島ハルシオン。島の教えをかたくなに守り、「よこしまな者」の悪の手を恐れる島民たち。だが島の平和は瀕死の漂流者、ムアとオティポの出現によりくずれてゆくのだった。代々口移しで伝えられてきた導きの書の内容に疑問を持つモリーたち。導きの書に記されている真実とは、いったい何なのか？ハルシオンの、謎につつまれた恐るべき過去が、ついにときあかされる時がやって来た…。モリーの恋と冒険、息をつかせぬサスペンス！英国を代表する児童文学作家、Ｊ．Ｒ．タウンゼンドの自信作、今ここに翻訳！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱに
4
厳しい環境にあるハルシオン島に住む住人たちは「導きの書」の教えを大切に日々を生きる。そこに「侵入者」が島へやってきて、というところから始まり「導きの書」の本当の教えを知る話。厳しい島の暮らしぶりは以前に読んだ「世界の果ての少年」を思い出させる。導きの書に書かれていた内容はなかなかにショッキングで、しかも事実を元にされているとのこと。児童書のタイトルに「～～のなぞ」とか「ひみつ」とか書かれているとすぐ気になってしまうんだけど、こちらもすごくおもしろかった2024/01/26
HISA
4
☆☆☆☆1981年発刊。漂流してきた祖先を持つ、世界から断絶された小島の人々の物語という設定がまず面白い！自分たちで、衣食住全て賄う人たちの話大好きだし、テンポよく意外性のある展開で夢中で読んだ。いや、ほんとに少し前のYAには唸らされる。2024/01/01
