内容説明
小さかったおとうとライオンも、もうずい分大きくなりました。ある日、おとうとライオンは、死んだいもうとライオンに似た若いめすライオンに出会います。若いめすライオンのにおいをたどって見知らぬテリトリーに足を踏み入れたおとうとライオンの前に1匹の黒たてがみのライオンがあらわれて…。若いおとうとライオンが力強く自立していく様を感動的に描いたシリーズ第10作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くぅ
19
悲しい話が続いていたけれど、こちらは新たな旅立ち。旅立ちは旅立ちでも背中を押したくなる旅立ちはいいよね。さぁて、これでシリーズをほぼほぼ制覇かな。(4歳4ヶ月)2021/09/09
遠い日
4
こちらの福武書店版にて読む。ライオンのテリトリーと、そこから独り立ちしようとする若い雄ライオンの物語。自分が育ったテリトリーから離れるときが来たことを、この雄ライオンは内奥の感覚で知っているのだ。若い雌ライオンに魅かれる気持ちも、成長の証だ。これから、狩りも争いも全てひとりでやっていく。空腹や孤独にも耐えてゆかねばならない。いつもにまして、吉田さんの描くサバンナは美しく、闇の色、星の光、朝焼けの空に魅せられる。その下で厳しい生存のドラマが営まれていることなど微塵もかんじさせないほど。2014/07/28
憩子
2
弟ライオンの巣立ち2019/03/28
takaC
2
好きなシリーズ。2009/05/04