内容説明
妻マリー=アントワネットらと共にタンブル塔に幽閉され、遂いは断頭台の露と消えたルイ十六世の最後の日々―。「でぶで無能な王」と嘲笑された彼の実の素顔を側近者の証言で明らにかする。
目次
国王の従僕クレリーの日記―ルイ十六世が幽閉生活を送られたあいだにタンブル塔でおきた出来事
ルイ十六世の最期―国王の聴罪司祭、エジウォルト・ド・フィルモン神父
マリー=テレーズ王女の回想録―王家の幽閉生活に関して、1792年8月10日から弟の死まで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
若黎
7
図書館本。 漫画として作り出された人物にこんなことを言ってもダメなのだが。。。民衆のために勝利を掴んだあの日を境に、かつての主人一家を一天万乗の地位から囚人へ突き落とし、まだ幼い王太子の人生を破壊してしまった。それでも民衆の勝利なのだと満足ですか? というようなグダグダに混ざりあった複雑な気分になりました。2023/06/12
あむちむ
4
こんなに衝撃を受けた読書体験は初めてだ。とにかくルイ十六世に感情移入してしまい、度々涙を流しながら読む。処刑が近づくにつれ、辛くて読んでいられない。終始、淡々と語られているが、それがかえって涙を誘う。幾度も本を閉じ、落ち着いてから再度読み進めた。歴史には全く詳しくないが、とても読みやすかった。三人の視点から書かれている事も、面白く感じた。この本に出会えた事に、感謝!!かなりのお勧め本だ。2025/03/10
真時
2
☆☆☆ 資料として読み応えあり。ただ冷静になり、読まなければいけないと思う。2008/12/13