出版社内容情報
宇宙開発の軌跡をひも解くと、人類の未来が見える。
米ソの競争によって大いに発展した宇宙開発は、
冷戦終了後、ISSに象徴される国際協働の時代へ。
そして今、米中の熾烈な競争が幕を開ける――。
宇宙開発の歴史を知ることは、人類の未来を知ることである。
・冷戦の終了で変化した宇宙開発の目的
・米ソとは異なる進化の道を歩んだ日本の宇宙開発
・アメリカ主導の「アルテミス合意」は、中国を意識したもの
・期待される「原子力ロケット」の研究
・世界初の「火星サンプルリターン」は、アメリカか中国か?
・地球にない宇宙資源を活用する時代へ etc.
宇宙開発は、資源を持たない日本にとって極めて重要な国家戦略である!
国際情勢を大きなスケールで見ると、およそ150年を1周期として、戦争と平和の時代が交互に訪れているようにも見えます。直近の150年を見てみると、後半の平和の時代には、冷戦構造を抱えながらも国際共同の機運が高まり、ISSやアルテミスといった共存のための構想が実現されました。(中略)
本書では、こうした宇宙開発の歴史を振り返りながら、「なぜ宇宙開発が必要なのか」「これからどんな役割を果たすべきなのか」といった問いについて、日本の立場から考えていきたいと思います。
――本書、「はじめに」より
◎10ミニッツアカデミー講義録
【目次】
内容説明
米ソの競争によって大いに発展した宇宙開発は、冷戦終了後、ISSに象徴される国際共同の時代へ。そして今、米中の熾烈な競争が幕を開ける―。宇宙開発の軌跡をひも解くと、人類の未来が見える。テンミニッツ・アカデミー講義録。
目次
第1章 未来を知るための宇宙開発の歴史1 宇宙開発の流れを概観する
第2章 未来を知るための宇宙開発の歴史2 宇宙開発の初期段階~ロケット開発から人工衛星の打ち上げまで
第3章 未来を知るための宇宙開発の歴史3 人類が宇宙へ飛び出す時代へ
第4章 未来を知るための宇宙開発の歴史4 衛星探査機や惑星探査機の開発
第5章 未来を知るための宇宙開発の歴史5 冷戦の終了と変化する宇宙開発の目的
第6章 未来を知るための宇宙開発の歴史6 技術の確立、そして民間企業が参入へ
第7章 未来を知るための宇宙開発の歴史7 米ソとは異なる発展を遂げた日本の宇宙開発
第8章 未来を知るための宇宙開発の歴史8 太陽系の歴史を紐解く惑星探査
第9章 未来を知るための宇宙開発の歴史9 宇宙開発を継続するための「国際月探査」
第10章 未来を知るための宇宙開発の歴史10 宇宙開発における中国の台頭
第11章 未来を知るための宇宙開発の歴史11 政治の影響を免れない宇宙開発
第12章 未来を知るための宇宙開発の歴史12 月から火星へ―Moon to Mars
第13章 未来を知るための宇宙開発の歴史13 地球にない宇宙資源を活用する時代へ
第14章 未来を知るための宇宙開発の歴史14 宇宙推進技術はどこまで進化したか
第15章 未来を知るための宇宙開発の歴史15 発展する宇宙空間利用と、進化する技術
第16章 未来を知るための宇宙開発の歴史16 宇宙開発は私たちの未来をどう変えるか
著者等紹介
川口淳一郎[カワグチジュンイチロウ]
宇宙工学者、工学博士。1978年、京都大学工学部卒業後、1983年に東京大学大学院工学系研究科航空学専攻博士課程を修了し、旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任、2000年に教授に就任。2021年3月まで同機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)宇宙飛翔工学研究系教授、2011年8月より同機構シニアフェロー。2007年4月から2011年9月まで、月惑星探査プログラムグループ プログラムディレクタ(JSPEC/JAXA)、1996年から2011年9月まで、「はやぶさ」プロジェクトマネージャを務める。その他、ハレー彗星探査機「さきがけ」、工学実験衛星「ひてん」、火星探査機「のぞみ」などのミッションに携わった。2021年4月から2022年1月まで、東北大学大学院工学系研究科機械系航空宇宙工学専攻特任教授。現在、オーストラリア国立大学機械計算科学系教授、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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