出版社内容情報
習近平の中国はアメリカと対決姿勢を明確にしている。アメリカもトランプ政権以降、中国封じを先鋭化させている。ただ、貧しい共産主義国だった中国を経済・軍事大国化させた責任は日米両国にもある。40年以上にわたる対中「甘やかし」と「利権」の存在は大きかったーー。
本書では、50年前のニクソン・ショックにまで遡り、中国膨張の根本原因を日米両国との関係を絡め、浮き彫りにする。ソ連潰し、天安門事件、WTO加盟、リーマン・ショックなどで、中国の巧妙な手段により米中蜜月・連携体制がいかに強化され、中国の膨張につながったか。その先にある世界支配の意図を見抜き、中国との戦いに臨んだトランプ・安倍連携は何をもたらしたか?そして岸田政権は中国の野望に、どう立ちはだかるべきか?
歴史の視座に立ち、令和日本の対中戦略、対米連携の道筋を明示する渾身の対論。
内容説明
アメリカが揺らいで、中国が立ち上がった。日本は、その恐ろしさに気づくことさえできれば、道が開ける。自らの運命を切り拓くことが可能になる!
目次
1章 ニクソン・ショック、天安門事件…米中覇権争いの根源に迫る
2章 トランプ・安倍時代で日米中はどう変わったか
3章 見えてきた習近平政権の脆さ
4章 中国の台湾侵攻は現実化するか
5章 バイデン時代への期待と不安
6章 今こそ目覚めよ、日本!
7章 岸田政権への要望
著者等紹介
田久保忠衛[タクボタダエ]
杏林大学名誉教授。昭和8(1933)年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、昭和31(1956)年時事通信社に入社。ハンブルク特派員、那覇支局長、ワシントン支局長、外信部長などを務める。平成4(1984)年から杏林大学社会科学部(現、総合政策学部)で教鞭をとり、平成22(2010)年より現職。平成17(1993)年に博士号取得。平成8年には第12回正論大賞受賞。専門は国際政治。産経新聞「国民の憲法」起草委員会委員長。国家基本問題研究所副理事長。著書多数
櫻井よしこ[サクライヨシコ]
ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業。「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局員、日本テレビ・ニュースキャスター等を経て、フリー・ジャーナリストとして活躍。『エイズ犯罪血友病患者の悲劇』(中公文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『日本の危機』(新潮文庫)を軸とする言論活動で菊池寛賞を受賞。2007年に国家基本問題研究所(国基研)を設立し理事長に就任。2010年、日本再生に向けた精力的な言論活動が高く評価され、正論大賞を受賞した。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たけぼう
ホグワーツ卒業生ナナツーコ
ワシじゃ