出版社内容情報
地球には今、江戸時代が必要だ!
千年に一度の世界史のうねりを縦糸に、現代世界経済に漂う閉塞感を横糸に、
災害列島日本を相手に独自の発展を遂げた日本人の資質を現状打破にどう役立てるか、考えてみた。
ぜひ、ご批判、ご叱正を頂戴したい。(本文より)
ニッポン最高~!
権力の集中から分散に向かう千年に一度の大イベントが始まった!
そして経済に占める投資の役割は低下する!
日本経済の回復は非正規労働の待遇改善にかかっている!
目次
第1章 最初の権力溶解期、紀元前20~紀元30年
第2章 第二の権力溶解期、980~1030年
第3章 世界から消えたり、また出たりする不思議の国
第4章 災害列島の恵みを再認識しよう
第5章 信仰からの自由が無戦争時代をリードする
第6章 経済の主導権を握るのは投資か、消費か?
第7章 欧米諸国は日本の何を恐れているのか
第8章 地球には今、江戸時代が必要だ!
著者等紹介
増田悦佐[マスダエツスケ]
1949年東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修了後、ジョンズ・ホプキンス大学大学院で歴史学・経済学の博士課程修了。ニューヨーク州立大学助教授を経て帰国、HSBC証券、JPモルガン等の外資系証券会社で建設・住宅・不動産担当アナリストなどを務める。現在、経済アナリスト・文明評論家として活躍中。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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石光 真
1
日本はミレニアム転換の混乱期には世界から消える特技を持っている。紀元前後にも消えていた。唐末からは遣唐使をやめて民間貿易で実をとった。次は早くも17世紀から鎖国して政経分離で実だけとっていた。黒船からは逃げられなくなってやむなく江戸の楽しい市民社会から近代国家を作ってみせたが、公より私を重んずる平和志向は日本の身上だ。 その間西洋史がいかに物騒だったか。支配者が強くて戦争ボケで勝つと虐殺のやり放題。対する日本は、支配者が弱くて、平和ボケで、道長の天下もいざこざしては恨みを恐れる程度で血は流れていない。2024/08/04