内容説明
SNS、AI、ビッグデータなどハイテク技術を駆使。法律やルールに基づく洗練された統制。裸の王様が本気で追求する毛沢東の夢。自由を制限、考える機会を奪い人民の洗脳を完了!
目次
プロローグ 憲政主義は独裁に変わった
第1部 止まらない対外膨張(「海警法」制定の狙いは武力衝突への備え;台湾統一に照準、人民解放軍建軍100周年 ほか)
第2部 人権なき抑圧国家(香港を殺した国家安全維持法;周庭さんら禁固刑判決の異常 ほか)
第3部 奪われる経済・企業の自由(相次ぐ民営企業家の受難、習近平の標的に;馬雲「失踪」の全舞台裏 ほか)
第4部 監視社会の束縛と恐怖(顔認証データ漏洩に懸念強まる;吸い取られる個人情報、案の定のザル管理 ほか)
著者等紹介
福島香織[フクシマカオリ]
ジャーナリスト、中国ウォッチャー、文筆家。1967年、奈良市生まれ。大阪大学文学部卒業後、1991年、産経新聞社に入社。上海復旦大学に業務留学後、香港支局長、中国総局(北京)駐在記者、政治部記者などを経て2009年に退社。以降はフリージャーナリストとして月刊誌、週刊誌に寄稿。ラジオ、テレビでのコメンテーターも務める。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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つっきー
3
煽り気味と言われそうなところもあるんだけど、紹介されてる次々と施行される不穏な法律だけ読んでも中国が自由主義社会とは異なる社会だということがよくわかるのでした。習近平後はどうなるんだろうか。
Hashy
0
2023年3月に異例の3期目の国家主席となった習近平。ますますその独裁を強めている。著者の福島香織は元産経新聞記者のチャイナウォッチャーで、尖閣、香港、アリババ、ウイグル等の事例を引いて、その危険性を指摘している。本書が書かれたのは2021年8月で、その前年に施行された香港の「国家安全維持法」は当時日本でも話題になった。すっかり忘れていたが周庭さんら多くの民主活動家が逮捕され、香港の政治自由は失われた。台湾侵攻の危機は高まる一方だ。ウイグル、チベット、モンゴルの人権問題もこれから目を開いて注視していこう。2024/09/20