内容説明
国家安全保障局経済班、公安調査庁、自民党・ルール議連、多摩大ルール研―気鋭の経済ジャーナリストによる綿密な取材!どうすれば日本は勝てるのか?
目次
1章 楽天・LINE事件と経済安全保障
2章 サイバー産業スパイの脅威
3章 中国が仕掛ける武器を使わない戦争
4章 FBIのスパイ摘発と公安調査庁の変身
5章 自民党の危機感と本気度
6章 経済安全保障のプロたちの活躍
7章 企業が取るべき道と覚悟
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっきー
8
原爆のような物理的な破壊兵器の時代は過ぎ去り、今や戦争は水面下で知らぬまに侵攻しているようだ。経済安全保障の問題は政治の世界だけの話ではなく、グローバルビジネスの現代では全てのビジネスで避けては通れない課題なのだろう。米国と中国という二大巨頭とどう付き合っていくかは難問だ。2021/12/19
たこ焼き
7
ログが明記されず証拠として提出できないシステムは改ざんが可能。セブンイレブンの不正アクセス事件は日米の信頼問題に発展した。防衛産業は特にサイバーセキュリティの技術規格であるNISTに準拠するよう法整備が進んだ。過電流による火災はサイバー攻撃によって行うことができる。これからの戦争は調略、情報操作、テロ、サイバー攻撃、など多彩な手段を使って相手国にとって不利益となることを従わせる時代になった。武力はそれらの手段の一つにすぎず、総合的な攻撃を想定しなければならない。(内輪からも攻撃される。)2022/09/03