内容説明
世界再編が始まった!「食うか食われるか」の国際金融は「黒い武器」「黒いカネ」「黒い水」の3つで決まる!!2013年から一体、世界の「何」が変わったのか?グローバルに暗躍する“極道の男たち”の狙いを大開帳!
目次
第1章 巻き起こる「イズム」から「実利」への大転換(「自国中心の世界再構築」を目指すアメリカ;2013年6月7日がターニングポイント ほか)
第2章 米中貿易戦争に操られるトランプ(80年代から中国は太平洋を狙っていた;誰が覇権を握るのか ほか)
第3章 再編される「乱」世界(米朝は「決裂」していない;地上に唯一残った「核開発」の楽園 ほか)
第4章 暴力プレート境界―日本(北方領土返還を巡るプーチン発言の真意;戦略原潜と海洋要塞化 ほか)
著者等紹介
猫組長[ネコクミチョウ]
元山口組系組長。評論家。1964年生まれ。兵庫県神戸市出身。大学中退後、不動産会社に入社し、その後、投資顧問会社へ移籍。バブルの波に乗って順調に稼ぐも、バブル崩壊で大きな借金を抱える。この時、債権者の1人であった山口組系組長を頼ったことでヤクザ人生が始まり、インサイダー取引などを経験。その後、石油取引を通じて国際金融の知識とスキルを得る。山口組分裂直前、「ツイッター組長」として情報を発信し続けたことで話題となった。現在は引退して評論、執筆活動などを行う。コメンテーターとしても活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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hk
16
主権法治国家の要諦は暴力装置の一極化だ。いわゆる刀狩りである。暴力を国家権力だけの専売特許とするから法に強制力が備わるって寸法さあね。 だが、世界を見渡せば、暴力団やらマフィアやらが主権国家の中で百家争鳴だ。 こうした「暴力NGO」を「民主政国家」が容認しているのには次のような訳がある(一党独裁国家の中国の中にはマフィアが存在しない。中国マフィアは中国本土外でしか活動していないはず…)。…①表向き険悪になっている国の間で密貿易を行える②よしんば密貿易が他国にばれても非合法組織の仕業だと釈明できる③失業対策2019/08/19
チョビ
3
猫さんにしては大変読みやすい!「国家とはヤクザ稼業と同一である」ここを教育から勘違いしている日本人には青天霹靂であろう。さて、ヤクザとは「カネと暴力」。日本は暴力装置がないため、カネで解決しなければならない→我慢を強いられるのは国民なのである(例えば税金は取られるのに年金が戻ってこない、など)。それでも軍隊を持ちたくない人がいる限り、個人がヤクザになる(=自分で国に頼らないで財をなす)しかない。依存せずに生きることを考えさせるし、現在の政治のカラクリもよくわかる本でした!2019/07/30
hata2
2
著者が実際に体験してきた部分は説得力があるが、そうでない部分は「~だと思う」という著者の予想なので、ある程度割り引いて読む必要があると思う。2019/04/22
れむ
1
暴力、軍事力の視点から米国による各地への支配、中国、北朝鮮、韓国、ロシア、EUなどを読み解いていて非常に興味深かった。また、最後の方の移民問題に関する文章も、移民を受け入れることで得られる利益と、それにかかる社会コストからの分析で面白かった。2023/05/06
みやちゃん
1
視点が鋭い。お花畑の方より、こういう方にコメンテーターとしてテレビ等に出てほしい。大国に翻弄される日本、国益のためにどうするかが重要だと感じた。2019/06/26




