内容説明
超獣!キングコング!インテリジェント・モンスター!世界に衝撃を与えた刺殺事件から30年!不世出のレスラーの知られざる人生を語る。
目次
プロローグ 「ブロディが死んだ」という奇妙なウワサ
第1章 プロレスラー、ブルーザー・ブロディ誕生とその栄光
第2章 フミ・サイトーが見たブロディという人物
第3章 ハンセン、ブッチャーらが語る刺殺事件の衝撃
第4章 ブロディはどのように殺されたのか
第5章 ブルーザー・ブロディの遺したもの
エピローグ For the best night of their lives
著者等紹介
斎藤文彦[サイトウフミヒコ]
1962年、東京生まれ。プロレス・ライター、コラムニスト、編集者。オーガスバーグ大学教養学部卒(米ミネソタ州)。早稲田大学大学院スポーツ科学学術院スポーツ科学研究科修士課程修了。筑波大学大学院人間総合科学研究科体育科学専攻博士後期課程満期退学。プロレスラーの海外武者修行にあこがれ17歳で単身渡米。1981年より取材活動。『週刊プロレス』(ベースボール・マガジン社)創刊時から契約記者として参画。外国人選手のインタビュー記事、巻頭特集記事、別冊編集長などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
32
インディペンデントの体現者。最期の話だけで語るのは失礼。もう少し周囲の事情に配慮できたら、と思うけど不器用な人だったのだろう。常に気を張ってないと足元をすくわれると(それが過ぎて逆にあの結末を招いたのか、或いは油断していたのか)。個で生きるとは多分そういうこと。カネに関してもシビアになるのは当然。日本人はどうしても論語方式で義理や情に流されがちだが、大概の会社は我々が考えているより汚い。興行界に限らず。生きる為に己を殺すのが仕事だとずっと思っていた。でも本当にそうか? 今の私はただ生きたいように生きたい。2020/05/11
速読おやじ
19
ブロディが苦境に陥った当時の新日に電撃移籍し、猪木との最初のシングルマッチでの入場シーンは今でも覚えている。移民の歌をテーマ曲とし、インテリジェントモンスターと呼ばれたブロディが僕は結構好きだった。技が多いわけではないが、ナチュラルな肉体の強さとミステリアスな雰囲気が、おそらく実力以上に見せていたのかもしれないが。セルフブランディングが上手な選手でもあった。著者のブロディ愛に溢れた本である。ハンセンとブロディのシングルマッチは見たかったなあ。。2020/12/03
gbkutakuta
13
超獣、インテリジェントモンスターと呼ばれたブロディの事件についての本。事件のことはプロレスラーの物まねやプロレスごっこで育った自分には衝撃的であれ以来、『プエルトリコ』=『この殺人事件』というくらい治安の悪いところというイメージが当時はありました。著者ならではの取材力で親交のあるレスラーのインタビューも盛り込んであるが真相はやはり闇のなかという印象。2019/01/26
荒野の狼
11
1988年に刺殺されたプロレスラー、ブルーザー・ブロディとその関係者に著者が1984年から死の直後までインタビューした内容を中心に構成した本。いところ。写真も挿入されているが、すべて白黒でブロディの日本での全盛期のものが多く、目新しいものはない。ブロディの本は、本書でも紹介されている夫人が書いた本「ブルーザー・ブロディ 私の、知的反逆児」と英語版のEmerson Murray 著「Bruiser Brody」の二冊があるが、これらに比べると内容は乏しく、新しい話はない。2018/11/07
豊平川散歩
9
さすが、著者の得意分野であるアメプロ情報通ならでは。 刺殺現場の真相は、まだ異なった情報もあるようだが、アトラスの話を信じてよさそうな気がする。 翌月に実現するかもしれなかった夢のタッグマッチは、どのような展開になったことだろう。きっと誰にも花を持たせないゴツゴツしたものになっていたかも。 タッグパートナーとしては、ハンセンよりもスヌーカがベストだったと思う。バーバラさんとジェフリー君は気の毒だったと思う。 ゴンザレスのその後の人生は、きっと神様の罰なんだと思う。2018/10/05