目次
第1章 中国国内の権力闘争と2022年からのデモクラシーへの道(この先5年と次の5年、民主中国の始まり;タクシー運転手が知っていた中国の未来像 ほか)
第2章 人民解放軍vs.習近平のし烈な戦い(北朝鮮“処理”とその後;北朝鮮が“処理”されてきた歴史 ほか)
第3章 今の巨大な中国は日本人学者が作った(中国を冷静に見られない日本の悲劇;日本はコリダー・ネイションである ほか)
第4章 大国中国はアメリカの言いなりにならない(中国の成長をバックアップしたアメリカ;ロックフェラー、キッシンジャーからのプレゼント ほか)
第5章 AIIBと一帯一路で世界は中国化する(日本のGDPは25年間で500兆円、中国は今や1500兆円;世界の統計は嘘ばかり ほか)
著者等紹介
副島隆彦[ソエジマタカヒコ]
1953年福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授などを経て、政治思想、法制度論、経済分析、社会時評などの分野で、評論家として活動。副島国家戦略研究所(SNSI)を主宰し、日本初の民間人国家戦略家として、巨大な真実を冷酷に暴く研究、執筆、講演活動を精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はるわか
14
2022年までの習近平独裁体制下(地主層・軍閥への反腐敗運動)で国内を政経とも安定させ、2022年からの準備期間を経て2027年に中国は一党独裁からデモクラシー体制(普通選挙制、複数政党制)に移行。1978年の改革開放からの遠大な中華復興計画(貧しい共産主義国から豊かな大国へ)。習近平を育てたのは鄧小平。野党として共青団。アメリカ理論経済学を超秀才の中国人留学生に教えたのは森嶋通夫『マルクスの経済学』と青木昌彦。理論家王滬寧の国家プラン。米軍と中国軍は太平洋で住み分け。米中ロの3大国が世界を動かしている。2018/11/06
九曜紋
10
タイトルと内容にはやや乖離がある。中国の驚異的な経済発展の礎となったのが天才的な日本人経済学者、というだけで、内容はほぼ、「中国を舐めるな!中国は崩壊などしない!」という副島節。素人見で考えても、彼我の人口比は1対10なのだから、100万人に1人の天才が現れるとしても、日本は100人、中国は1000人。敗北感に打ちひしがれることしきり。ただ、著者の見立てが正しいとすれば、「習近平後」の政治体制に一縷の望みが残る、、、のか?2018/05/01
Yoshihiro Yamamoto
2
B+ 著者の本を最初読んだ頃は、「トンデモ本」の印象を受けていたが、最近は書き方にも慣れ、今回初めて大筋「同感」した。中国人につ対して、以前は貧しかったことや、爆買いや騒々しさなどから、引いてしまうが、14億人も人口があれば、その中にはどんでもなく切れる人(ex.チャイナ7)がいて、リーダーシップを持って国を率いていけば、今後も成長が続くだろう。一つ気がかりは民主化への要求の高まりだが、著者は、習近平はあと2期で退き、その時には普選があると予言。そうであれば、香港・台湾問題も片付き、安定成長が続くだろう。2018/05/20
都人
1
この著者は研究者ではなく宗教家のようだ。この本で様々なことを述べているが、その根拠を一切示していない。2018/11/15
Ken.T
1
扇動的なタイトルに図書館でつい借りたが、内容は「100年先まで見据えた鄧小平のシナリオの通り、習近平体制はあと5年で『民主化』し中国は更に成長するが、その礎を作ったのはロックフェラーと日本の経済学者だ」というものでまずまず納得感あり。断定的な書き方が気になるが、鄧小平が起こした中越戦争の裏の目的(軍人の粛清と軍備の近代化と結果としての軍の支配)を習近平が真似て北朝鮮に対応するとか面白いトピックス満載。国の進路だけでなくビジネスでも中長期的視点に立つのは重要だが、このような本や歴史小説は学びになります。2018/08/19