内容説明
ドル基軸通貨時代の終焉、中国の不動産バブル崩壊…世界経済はこう激変する!
目次
1章 構造的な矛盾をかかえるドル基軸通貨
2章 1994年が起点になった人民元の躍進
3章 世界の負債が極点に達しつつある
4章 米国と日本の部門別負債
5章 中央銀行の信用創造の限界についての予備的な検討
6章 リーマン危機のあと、4・8倍に増えている中国の負債の問題
7章 中央銀行の信用創造には、有効性の限界がある
8章 主要国の負債の問題
9章 中国の金融危機への対策
著者等紹介
吉田繁治[ヨシダシゲハル]
1972年、東京大学卒業(専攻フランス哲学)。流通業勤務のあと経営と情報システムのコンサルタント。87年に店舗統合管理システムと受発注ネットワークのグランドデザイン。経営、業務、システムの指導。95年~2000年は旧通産省の公募における情報システムの公募で4つのシステムを受託し、開発。00年、インターネットで論考の提供を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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T坊主
9
1)簿外の偶発債務が、危機になると巨大債務になる。2)2019年中国の不動産返済がピークになり(今年本当に起きるのかな?)、21年には銀行融資の悪化による金融危機になり不動産バブルの崩壊が始まり人民元の増発が十分でないと、大恐慌に、その為に金の積み増しをしている。元が金準備制をした時、米ドルと人民元併存の時代になり、ドルは30%低下。3)21世紀型の金融危機は、予想を超えた通貨下落から始まる。4)リフレ派に占拠された日銀、円も財政破綻の可能性が高まれば、30%下落。2018/05/15
gossa
0
心情としては、いろんな専門家が発言している「今のコロナ禍不況や災害支援のために円を増刷して市場の金回りを潤沢にする」という主張を信じたいが、この本を読むと、国債の信頼性と限界から簡単に増刷すべきではないのかなと思う。 それにつけても、日本がアメリカと中国の今後にどれほど絡み合っているのか、考えていた以上だった。 やっぱり人口パワーは大きい…2020/09/07