内容説明
なぜ人間に“悪魔”は宿るのか。なぜ「悪」が栄えるのか?なぜ「悪の闇」が「善の光」よりも強いのか?ヒトラーの犯罪はスターリンと毛沢東のそれよりもひどいとは必ずしもいえない!?人間の残虐行為の「なぜ?」を論証する。
目次
序章(若き殺人者;悪行の責任 ほか)
第1章 悪魔と小説(『ピンチャー・マーティン』―命なき塊り;『蝿の王』と『後継者たち』 ほか)
第2章 猥褻なる快楽(『マクベス』の三人の魔女;イアーゴとオセロ ほか)
第3章 ヨブの慰安者(弁神論;ヨブの決断 ほか)
著者等紹介
イーグルトン,テリー[イーグルトン,テリー] [Eagleton,Terry]
1943年英国スコットランド生まれ。文芸評論家・哲学者。ケンブリッジ大学で博士号取得。現在はマンチェスター大学の教授として文化論を講じている。マルクス主義とフロイトの精神分析学を融合する独特の立場から、文学・美術から政治まで幅広い批評活動を展開
前田和男[マエダカズオ]
1947年東京生まれ。東京大学農学部卒。翻訳家、ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山田K
2
外国文学を読んでいて「神」の概念を持ち出されると諦めに近い気持ちになる。彼等が神という言葉に抱く気持ちは聖書を一通り読んだくらいじゃ身に付かない。でもこの本は「神」という言葉に込める魂の蠢きというか、そういった物を理解する為の一つの逆説的なアプローチを教えてくれた、気がする。2017/01/09
草津のブーサン
1
年配の方から譲っていただいた一冊。翻訳本で宗教的な事が絡むと理解が難しい。シェークスピアや、著名な作家の引用が出てくるけど…私の頭ではついていけなかった。2023/06/12
templecity
1
人種差別やテレに関しての、人間の根底に関わる話が語られるかと思ったが、西洋の書のためか、悪魔の引用があったりと、内容的には難解。 2017/07/14
天使
0
でてくるものがほとんどわからないからわからないのだった。2022/05/23
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- 和書
- 堤っ