内容説明
「毛沢東のウソ」「いびつな改革開放」そして「利権まみれの共産党王朝」が産み落とした国民の9割以上が負け組という超不平等社会!「メイド・イン・チャイナ」に囲まれた日本人が知らない“不都合な真実”の数々!!
目次
第1章 デフレとバブルのはざまにある中国経済
第2章 シャドーバンクの功と罪
第3章 ますます混沌とする中国社会の内実
第4章 中国共産党のタブーと愛国教育
第5章 反腐敗と景気回復のチキンレース
第6章 強まる言論統制と国民の反発
著者等紹介
柯隆[カリュウ]
富士通総研経済研究所主席研究員。専門は中国経済論、開発金融論。1963年、中国南京市生まれ。86年、南京金陵科技大学日本語学科卒業後、88年に来日。92年、愛知大学法経学部卒業。94年、名古屋大学大学院経済学研究科より修士号取得(理論経済学)。同年、長銀総合研究所国際調査部入所。98年、富士通総研経済研究所の主任研究員に就任。2007年より現職。財務省外国為替審議会アジア専門部会委員、財務省財務総研中国研究会委員などを歴任し、12年より広島経済大学客員教授、静岡県立大学特任教授を兼任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nkmr48
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■南京出身、学生時代を愛知で過ごし、富士通総研で活躍する研究員の対中観。 ■習政権で実施されている腐敗撲滅キャンペーンの実態:旧政権の指導者が牛耳る業界を巧妙に避けて行われる実態や、中国が歴史問題を日本に突きつけるのであれば、日本こそ中国に於ける歴史問題の虚:文革を突けばいい等、中国人である氏ならではの見解や情報は有益。 ■「シャドーバンキング」、「理財商品」、地方政権出資法人による止まらない不動産投資の構造等、マクロ観を養える点でも良書。 ★★★★☆2015/01/24
Oh-uki-uki
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あるラジオ番組の解説を聞き、是非著者の本を読もうと思った。そして、読み易かった。 特に、経済・政治の施策に対し、政治だけは根本的に手をつけられなかった事(これは、現在と過去について、ほかの書で掘り下げていくのが良い。)。 金融システムは不完全・独特の経緯を経ている事。(これについて、本書で押さえておくのが良い。) 2018/01/29