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ヒロシマからフクシマへ―原発をめぐる不思議な旅

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784828417141
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

内容説明

兵器としてアメリカで生まれ、ヒロシマに落とされた「核」。その双子の兄弟「原発」は、なぜ日本へやってきたのか?福島第一原発の故郷を訪ねる旅の記録。

目次

1 旅立つ前
2 日本に原発をもたらした父
3 核技術が生まれた砂漠
4 イタリアから来た男
5 初めての日本人留学生
6 濃縮ウラン工場の街で
7 原発のふるさとアイダホ
8 核エネルギーを潜水艦エンジンにした男
9 そして日本へフクシマへ
10 旅を終えて

著者等紹介

烏賀陽弘道[ウガヤヒロミチ]
ジャーナリスト。1963年京都市生まれ。86年京都大学経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。5年間の新聞記者生活を経て、91年から2001年まで『アエラ』編集部記者。同誌では音楽・映画などポピュラー文化のほか医療、オウム真理教、アメリカ大統領選挙などを取材。03年にフリーランスになり書籍を中心に執筆活動を続けている。3.11後は岩手県、青森県、福島県の津波被災地で取材したほか、福島県に通い続けて原発災害の実態を記録している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たばかる

22
2011年からジャーナリストの著者による実地調査や取材のまとめ。科学史的な実験の経緯や実際に訪問したアメリカの原子力爆弾実験所や発電所の跡地のありさま、その時の管理人や周囲の観光客の様子など詳細に取りれられていた。科学と社会の総体的視界から見えてくるのは日米の原子爆弾と発電所の関係性の認識の差異が、失態に対する政府の対応(情報の共有など)の差異からだけなく、トライアンドエラーの経験値の違いからももたらされていることだった。保守系政治が続く限り原発は存続すると思うが、果たしてどうなるのか。どうしようもないか2019/11/04

長島芳明 

3
本の説明文の「日本は『核兵器』と『原子力発電』という双子の兄弟のうち、原発だけを『養子』として連れてきた」だけで多くを物語っている。その言葉から想像通りの内容であり、それ以上の内容もあった。特に核兵器から核技術の平和利用の過程の説明はドラマがある。紹介の仕方はジャーナリズム本ではなく、ドキュメンタリー本に近いかもしれない。筆者の『Jポップとは何か』に近い。一つ一つかコンパクトに収められている。感情的な部分をできるだけ抑えている。ツイッター上では人を食ったような部分が目立つが、本質は学者気質なんだろう。2013/06/26

ゆきまさくん

1
ジャーナリストの烏賀陽弘道氏の書。「ヒロシマ」に核兵器が投下された後、その核技術が「フクシマ」へ原発として立ち現れるための道のりを、米国や日本の現場や関与した人物を筆者が訪ね歩き、調べたことをまとめてある。「核兵器」も「原子力発電」もどちらもアメリカで生まれたが、日本は「原子力発電」のみを受け入れてきた。その経緯と事由とはいったい何か。日本へ原子力をもたらした父と言われる人、そして原子力発電を取り入れ普及させた人、この二人の日本人を取り上げ、取材を通して原発が日本に組み込まれていった経緯がわかる。2019/08/12

のりのり

1
兵器としての核と,平和利用のための原子力という根っこが同じものを双子と表現したのは秀逸だと思う。賛成反対の意見を述べようとするとシンプルには答えにくい感覚を持っている(いた)が、リスクマネジメントについてはもっと真摯にやるべきであろう(あった)という思いは強くなった気はする。2015/09/25

おね様

0
この本を読むと核の原点がわかる2013/08/14

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