内容説明
アメリカは自国の国益のためにここまでの戦略を立てている。日本はこのままでいいのか!?核・地政学・軍事力・経済・情報力を徹底分析。
目次
序章 「パックス・アメリカーナ」か、「パックス・シニカ(中国)」か?
第1章 覇権国家には世界が将棋盤にしか見えない
第2章 中国の「資源覇権主義」―政府の背中を焼く巨大人口と「成長の苦痛」
第3章 核による封じ込めはどう変わりつつあるのか?
第4章 中国との今日的戦い方―「米中版・相互確証破壊(MAD)」と「チャイメリカ」
第5章 来るべき「グレイター・コリア」をめぐる米中の綱引き
終章 「グローバル・パワー中国」との“睨めっこ”を貫徹するには?
著者等紹介
越智道雄[オチミチオ]
1936年生まれ。明治大学名誉教授。城西国際大大学院非常勤講師(アメリカ文化摩擦)。日本翻訳家協会評議員、日本ポップカルチャー学会顧問、日本ペンクラブ会員(元理事、国際委員)。玉川大学文学部英文科助教授を経て明治大学商学部教授。2007年退職し同大名誉教授となる。1970年、『遺贈された生活』(冬樹社)で太宰賞次席。1983年、『かわいそうな私の国全11巻』(サヴィア・ハーバード著/サイマル出版会)で日本翻訳協会出版文化賞受賞、1897年、『遠い日の歌が聞こえる』(ローズマリー・ハリス著/冨山房)で産経児童文学翻訳作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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日の光と暁の藍
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この本で学んだことの中で私の一番印象に残っていることは、中国は、自国の民を食わしていくために、(食糧やエネルギーも含めた)資源覇権主義にならざるを得ない、と述べられた部分だ。当該箇所を読んだとき、現在の中国を見るための新たな視点が得られたと感じた。本書の中で述べられている、ディエゴ・ガルシアのように尖閣も基地化すればよかったのに、との越智氏の指摘は、アイデアの一つとして面白いと感じた。他にも数多くの論点がある。一つ注意を。越智氏の独特の文体が私には大変読み辛かった。ただ、これは個人差があるかもしれない。2014/02/14
Great Eagle
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中国の無謀な覇権主義がつらつらと書かれていてたまげた。これにアメリカも自国の都合のいいように対応しているもんだから国際社会は難しい。どうなることやら。2013/06/27