内容説明
2013年、財政の破産と恐慌の可能性が高まる中、増発され続けているマネーはどこに向かうのか。信用貨幣の本質と、支配された価値の仕組み、日本人の多くが気づいていないお金の真相。個人、企業、政府の対処法を伝授する。
目次
第1章 「お金」の実質と名目の価値
第2章 マネーの発行は、なぜ「秘密」と思われてきたのか
第3章 中央銀行のマネー発行と、銀行システムによる信用乗数の効果がもたらすもの
第4章 信用乗数と経済成長、人々の所得が増えるのはなぜか?
第5章 ゴールドとFRBの40年戦争と最終勝者
第6章 21世紀の新しいマネー 巨大デリバティブはどこへ向かうのか?
第7章 われわれのお金はどこへ、どう流れているのか
終章 金融資産の防衛
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テキィ
6
ヴェネチアの金細工師が、預かった金の証書を預かった金の価値の何倍も発行していた話が印象深い。 マネーサプライ、インフレーションなど改めて勉強になりました。2013/07/20
makio37
2
安西正鷹氏の『お金の秘密』と同様にマネーの本質に迫り、中央銀行の通貨発行益や信用創造のカラクリ等を暴いている。しかし、陰謀論的観点からマネーの奴隷であることへの読者の覚醒に専念する安西氏に対し、吉田氏の場合は彼なりの提案があるのが面白い。経済成長は必要との前提の上で、極めて論理的に、経営者には新商品と生産性の向上を求め、政府には「米国のように」資本を個人事業へ与える仕組みを要求している。2012/11/18
スプライト
1
前半の金融資産負債の関係や、通貨発行益の議論を深めた方が良かった。後半は議論があっちこっち行ってごちゃごちゃしすぎて分かりにくい。2013/06/08
消費しないピノキオ
1
資本主義経済の危うさを丁寧に解説してくれた名著 この1冊だけでも貨幣経済の限界を痛感できます 遠くない将来を生きる我々には必要な一冊でしょう2013/02/23
Coolcats
0
よくまとまっています。これまでのマネーの歴史がわかります。2014/03/02