売国奴

黄 文雄/呉 善花《オ/ソンファ》/石 平【著】

ビジネス社（2007/10発売）

• サイズ A5判／ページ数 245p／高さ 20cm
• 商品コード 9784828413877
• NDC分類 304
• Cコード C0036

内容説明

内からではなく外から見た日本は、古代からすでにさまざまな見聞や研究で語られ、また論じられてきている。しかし戦後の日本については外からの誤解や曲解も多く、ことに「反日」論はむしろ言論界の主流のひとつといえないこともない。では日本とは、日本人とは、いったいどう見られているか。より多くの視点から探るために、黄文雄氏と呉善花氏、石平氏と三人での鼎談という形で語る。論題としては天下国家から民族、歴史、文化、そしてなぜ「反日」なのか、についても取り上げる。

目次

第１章　国家
第２章　民族
第３章　歴史
第４章　文化
第５章　日本
第６章　反日

著者等紹介

黄文雄［コウブンユウ］
１９３８年台湾高雄州岡山郡（現在の高雄県岡山鎮）に生まれる。６４年留学のために来日。早稲田大学商学部卒業後、明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。拓殖大学日本文化研究所客員教授。台湾独立建国連盟日本本部委員長。『中国の没落』がベストセラーとなり評論家へ転身。以後、日本を中心に活動し、９４年には台湾ペンクラブ賞を受賞する

呉善花［オソンファ］
１９５６年韓国生まれ。大東文化大学（英語学）卒業後、東京外国語大学地域研究科修士課程（北米地域研究）修了。拓殖大学国際開発学部教授。韓国時代に４年間の軍隊経験有り。東京外大大学院時代に発表した韓国人ホステスに関する『スカートの風』が大ベストセラーに。他に『攘夷の韓国　開国の日本』（山本七平賞受賞）等多数有り

石平［セキヘイ］
１９６２年中国四川省成都生まれ。８４年北京大学哲学部卒業。９５年神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。北京大学在学中に毛沢東洗脳教育から目覚め、その後中国民主化運動に没頭。８９年の天安門事件をきっかけに祖国中国と「精神的に決別」。２００２年「在日中国人」として評論活動に入る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[naoっぴ]

いや～勉強になりました！中・韓・台の三人の知識人が、それぞれの国の歴史、政治、文化、反日について語り合う。内容は中立で客観的であり、日本を取り巻く三国の民族の性格や政治事情がよく理解できた。自国(中韓台)をこれだけ客観的に見つめ物申すからこそのタイトル「売国奴」。ここまでしっかりと教えてくれてありがとうと頭が下がる。歴史が作り出す民族性、そこから派生する政治、そういうことをきちんと理解していかないといけないことを痛感。三国の性格を理解することで日本人としてのアイデンティティーをも考えさせられた。

2016/11/21

[きむこ]

韓国、中国がなぜ日本を標的にするのか？なんとなく知っているレベルだったがこれは良かった。台湾、韓国、中国出身の3人が『祖国と日本』を語る対談集。反日の理由はとても根深く、1番はあくまで自国の政治的理由にあること。両国は幼い頃から国家レベルで徹底して反日感情を植え付けていること。歴史に未熟な私のような国民が、反日報道に踊らされるのではなく、きっちり学んで行けるような丁寧な教育と慎重な報道、国家レベルで理不尽な隣国から守る覚悟を期待したい。自ら学ばないと二つの隣国とは付き合って行けないと痛感。★4.5

2016/09/14

[きいろ]

台湾・韓国・中国の親日家による鼎談。それぞれのルーツがよくわかる。そして、恥ずかしいくらい自分が日本のことも周辺国のことも知らずにいたことに気付かされた。人間同士と同じように、国同士も 相手を知る・違いを認め合うことから始まるのかも。日本以外といい国じゃんって、教えてもらえた部分もあった。

2016/10/17

[ごへいもち]

なんとなく理解していた周囲の国の国民性の基になっているものがわかったかも。やっぱり日本人でよかった

2013/02/02

[ｋｅｉトモニ]

日本にとって極めて常識的であることが、中国・韓国では売国奴呼ばわりされる。ネットもＨＰにも、日本人好きサイトが沢山あったが、社会不安を煽る好ましくないサイトだという政府の圧力でなくなった、と呉先生の発言があります。未だに力ずくでなければならないなど情けない限りで、これだから竹島・尖閣ヘの行動や報道も頷け、嘘だらけの国なんですね。反日を捨てたら民族のアイデンティティを失うなど国家の体をなしていません。民主主義を許さない所で権力に諂う大江健三郎を偽善者とし、文革礼賛した朝日を醜い日本人としたあたり正しい。

2013/01/07