内容説明
1945年(昭和20)8月15日正午、ラジオから昭和天皇の声が流れてきた。日本国民が初めて聞く天皇の肉声だった。人々は、その天皇の放送を聞きながら首を垂れ、涙した。米英中ソ4カ国共同宣言、すなわち、ポツダム宣言受諾を告げる日本降伏の詔勅であった。しかし、そこにいたるまでには、本土決戦を呼号する軍部との長く苦しい闘いがあった。昭和天皇と鈴木貫太郎内閣の和平派は、その難関をどう克服したのだろうか…。“和平”と“本土決戦”に揺れた5カ月をリアルに再現。
目次
第1章 激動の一九四五年四月
第2章 和平か本土決戦か
第3章 幻に終わった和平工作
第4章 三巨頭会談とポツダム宣言
第5章 原爆投下とポツダム宣言受諾
第6章 日本の一番長い日
著者等紹介
平塚柾緒[ヒラツカマサオ]
1937年、茨城県生まれ。太平洋戦争研究会、近現代フォトライブラリー主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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