内容説明
本書は、「日本経済は、一〇〇年に一度のステージに立っている」、そう考えるに至った理由と、これから一〇年かけて取り組むべきこと、さらには文化国家を目指す日本の在り方などを、マクロ経済のアプローチから述べていくものである。
目次
序章 日本経済における二大リスク―止まらない原油高とインフレ懸念
第1章 かつてない好位置に立つ日本経済―現代的恐慌体験と経済フロンティア
第2章 小泉改革の光と影―失われた一〇年を再点検し、これからの一〇年に生かす
第3章 危機迫るアメリカ、余波受ける世界経済
第4章 中国「カミカゼ」の実力―グローバル経済の大潮流
第5章 日本経済が直面する課題―財政、人口減少、格差問題
終章 文化国家日本になるために
著者等紹介
高橋乗宣[タカハシジョウセン]
1940年広島県生まれ。70年東京教育大学(現筑波大学)大学院博士課程修了。大学講師を経て、73年三菱総合研究所に入社。主席研究員、研究理事、顧問、明海大学教授を経て、2005年から相愛大学学長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
3
日本経済の状況は,残念ながらあまりよいものではない.また,一部からは日本はもはや終わりつつある存在との声もある.しかし,それは非常に一面的な見方である.日本の価値,技術力というのはまだまだ世界的に見ても低いものではない.2011/03/02
Humbaba
2
小泉元首相の時代,日本経済は好調であった.これは,その政治が良かったというわけではなく,単に周囲の環境によるところが大きい.そうであったとしても,そこで不良債権を処理できたので,日本の経済は強みを増したと言えるだろう.2011/01/16